Wi-Fi
Wi-Fi / Wireless LAN
Wi-Fiは、IEEE 802.11系の技術を使って機器を無線LANへ接続する仕組みです。Wi-Fiにつながることと、インターネットへ出られることは別です。対応する周波数帯や認証方式が合う機器同士で利用します。
🐾 猫で例えると?
耳を左右に広げた茶トラの「イカ耳」は、Wi-Fiルーターのアンテナのような形です。耳が音を受け取る入り口なら、アンテナは電波をやり取りする入り口、と見立てられます。実際には音と電波は別のもので、Wi-Fiは電波にデータを乗せ、PCやスマホとアクセスポイントを無線でつなぎます。アクセスポイントは、無線端末をネットワークにつなぐ拠点のことです。
💻 IT現場における「Wi-Fi」とは?
IT現場やオフィスのネットワーク構築において、Wi-Fiは「無線LAN」と同義として広く使われています。厳密には、米国に本部を置く業界団体「Wi-Fi Alliance」が、国際標準規格である「IEEE 802.11」シリーズに従って製造された機器同士が確実に繋がることを証明(認定)したブランド名です。
社内ネットワーク(社内LAN)を設計する際、エンジニアはオフィスのレイアウトや壁の材質、同時接続するデバイスの数を考慮して、アクセスポイント(AP)の設置場所を決める「電波調査(サイトサーベイ)」を綿密に行います。
⚠️ Wi-Fiの周波数帯と最新の規格
Wi-Fi通信では主に「2.4GHz帯」「5GHz帯」、そして近年追加された「6GHz帯」という異なる特性を持つ電波を使い分けています。
周波数帯のメリット・デメリット
2.4GHz帯はBluetoothなどとも共有され、混雑や干渉の影響を受けます。5GHz・6GHz帯にも利用条件や他の用途があり、「Wi-Fi専用なので必ず安定」というわけではありません。高い周波数帯は壁などの影響を受けやすいため、機器の対応と設置環境に合わせて選びます。
# Windowsのコマンドプロンプトで接続中の無線情報を確認する例
netsh wlan show interfaces
# SSID、無線の種類、チャネル、信号、送受信速度などを確認
# 表示項目はOS・ドライバー・権限によって異なります 表示されるリンク速度は、アクセスポイントとの無線区間の値です。実際のインターネット速度とは異なり、回線や接続先の状況にも左右されます。無線の規格名だけで判断せず、同じ場所での接続状態と実際の転送を分けて確認しましょう。
🛠️ 「Wi-Fi」を賢く使うためのポイント
オフィスや自宅の無線環境を安全かつ快適に保つためには、以下のセキュリティと設置のポイントを押さえることが不可欠です。
- 最新の暗号化規格(WPA3)を採用する: 悪意ある第三者に通信内容を盗聴されないよう、パスワードによる保護だけでなく、最新かつ強固な暗号化方式である「WPA3」を設定することが強く推奨されます。
- 設置場所を試す: 電波の広がり方はアンテナや障害物で変わります。床や金属棚の奥を避け、よく使う場所へ届く位置を探します。台数を増やす場合も、干渉やチャネル配置を考慮します。
- 隠すだけでは守れない: SSIDを隠す設定やMACアドレス制限は、暗号化・認証の代わりにはなりません。対応する機器ではWPA3など適切な方式を選び、強いパスワードと機器の更新を基本にします。
耳を立てる茶トラのように、Wi-Fiも周囲の環境の影響を受けます。遅いときはルーターとの距離や障害物、使う周波数帯を確認し、Wi-Fi区間の問題か、その先のインターネット回線の問題かを分けて調べましょう。