パーティション
Partitioning
ここではストレージを論理的な領域に区切るディスクのパーティションを扱います。区画ごとにファイルシステム等を作れますが、ドライブ文字と常に一対一ではなく、物理故障への備えにもなりません。
🐾 猫で例えると?
茶トラの足裏に分かれた肉球を、一つのディスクの中にある複数の区画に見立てます。区画を分けても足そのものは共通であるように、同じ物理ディスクが壊れれば複数のパーティションが一緒に影響を受けます。
💻 IT現場における「パーティション」とは?
パソコンを買った時、「Cドライブ」と「Dドライブ」に分かれているのを見たことがありませんか? 物理的には1つのディスクしか入っていなくても、システム上で見ると別々のディスクのように見えます。このように仮想的に仕切りを作るのがパーティション分割です。
Linuxでは/、/boot、/home、/varなどを別領域にする設計がありますが、必ず分割する決まりではありません。/はルート、/rootは通常rootユーザーのホームで別の意味です。必要な容量や運用方法に合わせて、パーティションや論理ボリュームを選びます。
⚠️ パーティションの仕組みと注意点
ログ用領域を分けると、ログが増えても他の領域の空き容量を直接使い切らずに済みます。ただしログを書けないサービスは止まることもあり、分割だけで障害を防ぎ切れません。容量の監視と削除・保管のルールも必要です。
Linuxでのパーティション確認
サーバー構築時によく使用される、現在のディスク分割状況を確認するコマンドです。
# Linuxでパーティション構成を確認するコマンド
lsblk
# 実行結果のイメージ(sdaという1つのディスクが3つに分割されている)
# NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
# sda 8:0 0 500G 0 disk
# ├─sda1 8:1 0 1G 0 part /boot
# ├─sda2 8:2 0 50G 0 part /
# └─sda3 8:3 0 449G 0 part /home Windowsのディスクの管理などで構成を確認できます。サイズ変更は、空き領域の位置やファイルシステムの拡張・縮小対応に左右されます。LVMでも無条件に縮小できるわけではなく、変更前にバックアップと復旧手順を確認します。
🛠️ パーティションを賢く使うためのポイント
稼働中のパーティション変更はデータ消失のリスクを伴うため、初期の設計段階で適切な容量を見積もることが非常に重要です。
- 用途に合わせた領域の分離: システムファイル用とデータ保存用のパーティションを分け、OS再インストール時などにデータを保護する。
- 容量枯渇による障害防止: ログファイルや一時ファイルが肥大化してシステム全体が停止するのを防ぐため、変動の激しいディレクトリは別領域に切り出す。
- 後からの変更リスクを考慮: 物理的なパーティションは後からサイズ変更しにくいため、初期設計を慎重に行うか、柔軟性の高いLVMを採用する。
肉球の区画のように役割を分けると管理しやすくなりますが、同じディスク内ではI/O性能や故障の影響を共有します。容量整理と、別媒体へのバックアップを分けて考えましょう。